明細図の裏面には当時の六甲山の案内が記されています。
その2は「植物」です。祖父の真骨頂です。
原文は縦書きですが、やむなく横書きにしています。
なお、意味の変わらない範囲で、字体を変えています。
六甲山は全山が明るく、展望の良さを以つて人々に親しまれる半面、植物の繁茂が少なく森林美や、山自体の深さと言うか深山幽谷と言う美しさに乏しい。 |
六甲山の植物について二三拾つて見ても、春から夏にかけての新綠、翠藍の六甲の美しさは言うまでもないが、特に目立つのは俗に六甲笹と呼ばれるミヤコザサであろう。
六月中旬には六甲笹の葉蔭れにササユリが楚々とした姿を見せて芳香を放ち、遊歩道の傍にはイワカガミがひつそりと微笑みかける。 |
(ゴルフ場)
|
特有植物と言われるものをあげてみよう。
六甲山で発見された植物としてはロツコウナンバンギセル、アオヤマウルシ、ハナグリ、マヤクサイチゴ、ロツコウキバナノコツクバネウツギ、アリマウマノスズクサ、シダレイヌツゲ、アリマコスズ、フタタビコスズ、キスジスズダケ、ホソバナンブスズダケ、アリマラン、ロツコウヤナギ等がある。 |
(観光牧場)
|